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キハ21
キハ21はキハ20の寒地向きとして昭和32年に登場しました。しかし、デッキが無く直接外気が客室に吹き込むため、酷寒地向きではありませんでした。後に、これらの問題を改良した決定版、キハ22形が登場したため、製造は80余輌にとどまりました。
台車は10系気動車と同じDT19。枕バネにゴムブロックを使用したこの台車を履いた当形式は、脳天に振動が響くような乗り心地で、また、制動時には特有のビビリ振動が発生し、乗り心地は決して褒められたものではありませんでした。いかし、その乗り心地も今となっては懐かしい思い出です。後に幾輌かDT22に換装された車輛も存在しましたが、この20号車もその一輌です。
この模型は、フジモデルのキットをベースに製作しました。もう10数年も前に仕掛けたものでしたが、この度、所属する札幌鉄道模型クラブの20周年記念コンテストがあり、そのテーマが20のつくものということで、製作を再開したものです。先にも書きましたが、20号車は後にDT22に換装されました。しかし、キハ21はDT19のイメージが強いので、オリジナルの台車を履かせました。



完成を急いだこともあってフィニッシュが雑になってしまったのが悔やまれる。特に、前面の部品周りがボッテリとしてしまった。今後の課題である。
細部は出来る限り充実させたつもりではある。幌枠の締め金具や寒冷池仕様のタイホン、各ジャンパー栓など。
床下はモーターを隠蔽するエンジンカバーを自作、既成品に無い床下機器は真鍮ブロックより切り出して製作している。集電は全軸から行なっているので、走りは割と良好だ。
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