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このトラ16000のベースはアダチのトラ30000、ホワイトメタルのキットです。近年「2ディキット」と銘打って再発売されましたが、これはなかなかどうして難易度の高いキットです。接着剤が硬化するまで部材を正確に保持する工夫をしつつ、車体を曲がりや歪み無く組み立てるのが大変。真鍮キットの方が余程組立てが楽でしょう。しかしどういう訳か私はこのキットが気に入っております。他メーカーから、プラキットや、エッチングキットが発売されており、こちらのほうがシャープですけれど、逆にこの適度のラフ感が、使い込まれた木製アオリ戸の質感を良く出しているのです。
ベースとなったトラ30000とは車体長・車高等が同一でこれと言った大掛かりな改造点は無いのですが、唯一目立つのは軸距です。トラ30000が5mであるのがトラ16000は4.6m。1/80では5mmの差ですが、両形式を並べてみますと全く印象が違います。アオリ戸のヒンジの位置も若干異なっておりますので、一部のヒンジを削り落として真鍮帯板を加工し、貼り付けております。そしてブレーキシリンダー!どう云う訳かトラ5000とトラ6000に限っては(私の知る限り)一般の貨車とブレーキシリンダーが逆向きです。普通、テコ側は側ブレーキと同じ側なのですが反対です。なぜでしょうか。
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