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貨車コレクション

ヨ6000

 

ちっちゃくて、チープな印象のある車掌車ですが、北海道内では貴重な85km/hの走行性能を持つ車掌車です。小型ですが、製造当初から、装備が充実しておりました。特にこの7900番台は、北海道向けとして耐寒設備を持ち、長大石炭列車の衝動に対応した大容量の油圧緩衝器を備えた、エリート車掌車です。更には、一般のヨ6000とは別格の扱いをされ、独立した運用を受け持っていたのでした。換算輌数が0.9ですが、この1.0未満というのがミソです。例えば定数120輌(1.200t)ぎりぎりの貨物列車に於いて、これに車掌車を連結しようとした場合です。ヨ3500などの場合は換算1.0ですので、貨車を1輌減車しなければなりませんが、1.0未満は切り捨てという規定があるため、このヨ6000場合は減車せずに済むというメリットがあるのです。

作例はアダチのキットを組み立てたものです。上周りは特記すべきことはしておりませんが、7900番台の特徴として、ストロークの長い緩衝器に対応して、連結器の解放テコ受けが高い位置になっているので、これに倣いました。2段リンクの走り装置は以前に先輩から頂いた、ニワのロストです。後生大切にとっておいたものですが、この度、思い切って使いました。

尾灯は例によって点灯式にしています。デッキ裏面のディテールを損なわぬように、極小のLEDを使い、取り付け方や配線に工夫をしました。私流として、電源はレールから給電せず、電池式としております。しかし、車掌室床面に電池を取り付けたのでは、丸見えなので、天井面にボタン電池を仕込んであります。

 

この7900は小樽築港駅常備で、幹線貨物列車の最後尾を締めくくるトリとして製作しました。
以外にも、このヨ7900番台はローカル線である幌内線にも入線していたようです。(小樽築港2677レ
幾春別ー2674レ岩見沢)

 

妻板の「スポット溶接」の痕を表現してみました。
リベットガイドを利用し、ポンチで押して凹ませました

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